アウトドアの魅力と可能性を作りだす
デザインの遊び場アークテリクスをデザインする

エネルギッシュな夢の職場
新製品を開発する“異彩な人々”
デザインセンターの壁には、カナダのファーストネイション(先住民)の民話をテーマにした「ワタリガラスと狼」の巨大なアートワークが掛けてあります。デザインセンターには200人以上のスタッフが25以上の部門で働き、素材開発からデザイン、カラーなど、まだ世界に存在しない新製品を作り出します。試作段階の製品が広がるミシンや裁断テーブルの下では、犬たちがお昼寝中。科学の実験室のような整然さと公園の遊び場のようなエネルギーが共存した作業場が、“異彩な人々”を新しい製品の開発に駆り立てます。新しいデザインと新しい機能生み出す「夢の職場」には、自由な雰囲気が広がっています。




極限の条件下で身を守る
「究極のアパレル」を開発する
登山や悪天候など極限の条件下で身を守る、「究極のアパレル」だからこそ求められる耐久性と機能性を実現するためにアークテリクスのデザイナーたちは妥協を許しません。試作品が出来上がれば、すぐに山でテストし、デザイナーが世界最高峰のアスリートと素材メーカー、工場と同じ目線で物作りに取り組みます。時には開発に必要な工具や機械自体も自ら手作り。納得できる製品が完成するまで「製品を作っては破壊する試行錯誤のプロセス」を徹底的に行うことで、アウトドアをする喜びを作り出しています。

ユニークで創造性あふれる会社で、
私を奮い立たせてくれるもの 。
デイナ・スピッタルさん
DANA SPITTAL
Design Development / デザインデベロップメント
デザインの「大きな?(疑問符)」に対して仮説を立て検証することが私の仕事です。たとえばゼータSLジャケットであればフードの素材から形状、パターン、圧着まで徹底的にテストと製品化の試行錯誤を繰り返すことで、フィットが綺麗に精査されドレープ感や見た目も美しい「アークテリクスらしい」フードが完成しました。アークテリクスはユニークで創造性にあふれ、私を奮い立たせてくれるものです。
私たちはデザインカンパニー、
まだ世界にない製品を生み出す場所。
サラ・クロックフォードさん
SARAH CROCKFORD
Material Manager / マテリアルマネージャー
アークテリクスはデザインカンパニーです。すべては素材から始まり、色、デザイン、縫製のすべてを、素材メーカーと同等もしくはそれ以上に厳しいテストを繰り返すことで、みんなが同じ目線で「まだ世界にない素晴らしい製品を生み出す」という夢に挑戦しています。そのために私たちはゴアテックスをはじめ、日本の合繊メーカーなど世界中の素材メーカーと夢と理想を共有しています。


デザインとクオリティを追求する
家族の延長線上にあるもの
ジョー・サロモンさん
JO SALOMON
Media & Communications Manager / メディア & コミュニケーションマネージャー
アークテリクスの成長の原動力は、創業期からデザインとクオリティを純粋に追求し、時間をかけてゆっくりと発展してきたことにあります。素晴らしい人々が自然に集まり、大きな目標に格別の情熱をもって挑戦する。この魅力的なブランドをもっと多くの人に伝え、コミュニティーを広げたい。アークテリクスとは情熱的で、ポジティブな影響を与えてくれる家族の延長線上にあるもの。この会社で働くことができて、とても幸せです。
INTERVIEW
アークテリクスで働く人に聞いてみました。アークテリクスって何ですか?
WHO WE ARE, WHAT IS ARC’TERYX?

デザインに憑りつかれた素晴らしい人々。
アウトドアの可能性を創造する、アークテリクスは情熱溢れる大きな家族。
フレッド・ノートンさん
FRED NORTON
Product Brand Marketing Manager / プロダクトマーケティングマネージャー

アークテリクスにとってデザインとは
アークテリクスはアウトドアの魅力を創造する、デザインカンパニーです。私たちがWHO WE AREというコンセプトで新しくウェブサイトを立ち上げる段階で、アークテリクスの様々な要素を分析し、改めて認識したことは、私たちはとてもユニークで、デザインに憑りつかれた素晴らしい人々によって構成されるデザインカンパニーであるということでした。
私たちが生まれたカナダ・ノースバンクーバーにはコースト山脈をはじめとする厳しい自然環境があり、最高の物作りをする人々がいます。アスリートは常にアクティビティの限界に挑戦し、アークテリクスのデザイナーはそこで生まれる様々な問題を解決するために、まだ世界にない製品を創造します。年間を通じて雨量が多く天候変化の激しい過酷な環境が存在することと、フィールドと最短距離でデザインができることは、アークテリクスにとってとても大切なバックグラウンドとなっています。ユーザーは極限の条件下に挑戦ができるハイクオリティーなプロダクトを求め、私たちは求められる以上の製品を追求する。デザインに憑りつかれた人々の存在が、アークテリクスが世界中で愛される製品を作る原動力となっています。
デザインセンターの役割とは
アークテリクスの本社のデザインセンターには200人以上のスタッフが25以上の部門で働き、自らの経験と知恵と閃きで新たなプロダクトを開発します。素材からカラー、パターン、縫製、圧着など物作りのほとんどを自前で開発し、必要であればデザインや検査のための道具や機械も自ら作ります。デザインセンターと聞くと、どこかピカピカのデザインラボを思い浮かべる人もいるかと思いますが、アークテリクスのデザインセンターはご覧の通り、ミシンや裁断テーブルがひしめき合う、機械工学の作業場や科学の実験室のような存在です。試行錯誤を繰り返し、試作段階の製品を広げる。想像力をかきたてる思考の実験と、子どもの遊び場のようなエネルギーが共存した作業場で、アークテリクスのプロダクトは誕生します。
登山や悪天候など極限の条件下で身を守る、「究極のアパレル」に求められる耐久性と機能性を実現するためにアークテリクスのデザイナーたちは妥協を許しません。試作品が出来上がれば、すぐに山でテストし、デザイナーが世界最高峰のアスリートと素材メーカー、工場と同じ目線で物作りに取り組みます。納得できる製品が完成するまで「作っては破壊する試行錯誤のプロセス」を徹底的に行うことで、アウトドアの可能性は広がって行きます。
例えば、今春発売したZETA SLジャケットとZETA FLジャケットはハイキングとトレッキングにおいて、コンパクトに収納ができ軽量で耐久性が高いことを実現したミニマルな製品です。“ファスト&ライト”なハイキングにおいて、「ユーザーがこれまでの限界を超えるために」アークテリクスはどんなサポートができるだろうか、との課題に応えた商品がこのコレクションです。小さく収納できて軽量であるということはハイキングとトレッキングにおいてとても重要で、それによってバックパックの収納内容も変わりますし、プラスアルファで食料なども持ち運べます。
過去、頑丈で耐久性がある製品は生地が厚く重いということが当たり前でしたが、アークテリクスがデザインする製品はタフであっても薄く軽いという常識を作りました。ZETAではゴアテックスの新素材であるパックライトプラスを採用し、男性・女性それぞれのパターンを追求することで、ミニマルでもタフで耐久性がある製品ができた。ハイキングシューズのノーヴァンLDの開発コンセプトとも重なりますが、「軽量で薄くても、タフであることが可能だ」という現実は、ユーザーの“ファスト&ライト”への価値観を変革しました。素材とフィットとムーブメント(動き)の完成度を高め、デザインを追求してきたこと。アークテリクスの製品が世界中で愛される理由がここにあります。
ノートンさんにとって「アークテリクス」とは何ですか?
創業30周年を超えて、次の30年の目標は?
アークテリクスの原点は、1989年にクライマーである創業者たちが自分たちのためにクライミングハーネスを作り始めたことにあります。高いフィット性と丁寧な縫製技術、世界に類をみないデザインと技術は、アウトドア製品の進化を常にリードし、業界の常識を再定義してきました。
直営店やアウトドア専門店などリアルなリテールと同様に、今はEコマースなどウェブサイトなどユーザーとのタッチポイントが広がっています。アークテリクスのお客様は他のブランドよりも長い時間私たちのウェブサイトに滞在しているというデータがありますが、それは新しい素材やデザインなどが「本当に自分にとって良い物か」を熟慮されていることとも言えます。私たちはユーザーにアークテリクスの本当の姿と価値を伝え、もっと多くの方をアークテリクスのファミリーに迎えて行きたいと考えています。
私自身にとってアークテリクスは憧れのブランドで、自身に刺激を与え成長させるために働きたい会社の筆頭でした。デザインに魅了された本当にクリエイティブな仲間がいて、本当に自分のやりたいことができる。アークテリクスは大きな家族であり、それぞれが自らの仕事に誇りを持ち、デザインとクラフトマンシップに飽くなき情熱を注ぎ続けるチームです。デザインへの追求心とクオリティの向上には、一人一人の革新への意思が不可欠です。
アークテリクスの製品は創業以来30年に渡り、コアマウンテンユーザーに求められ世界中の人々に愛され続けています。創造的で素晴らしい製品を作り続けるために、ずっとデザインに憑りつかれてきた人々がおり、それが良いと考えてきた会社です。最高峰のユーザーを含めたお客様はハイクオリティーな製品を求めてアークテリクスを訪れます。私たちはそれぞれの方が今迄の限界を超え、未踏の地に歩みを進めることができるように物作りを追求します。アウトドアの魅力をさらに多くの方に届けるために、次の30年も創造の手を休めず、スポーツを愛し、アウトドアの魅力を探して行きたいと思います。